ここ10年間の家の保証事故発生数の推移をみてみると、ある特定の事故の件数が急増していることがわかりました。それは、屋根の防水事故。雨の被害による屋根の変色、カビの発生、塗装の劣化などが主な防水事故ですが、その中でも多いのが、外壁や屋根の劣化による雨水の浸水、つまり雨漏りです。
では、どんな建物ですと雨漏り被害が発生しやすいのでしょうか?一般的に「雨漏りが起こりやすい」といわれている家の条件を以下にまとめてみました。
如何でしたか?あなたのお家は大丈夫でしょうか?ここからは、なぜ上記の条件に当確する家は雨漏りが発生しやすいのか?その原因に迫ります。同ページでは、1と2が原因で雨漏りが発生してしまう理由を記載いたします。3と4に関しては、次ページでお話させて頂きます。
日本は雨の多い国です。そのため、日本建築は昔から、軒の出を長くして家の中に雨が侵入してこないよう工夫を重ねてきました。しかし最近は、軒の出をほぼなくしたシャープなデザインの建物が多く建てられています。そのような構造の家のほとんどは、屋根や壁が汚れ、カビが発生しています。屋根から壁へ雨が伝わりやすくなっているので無理もないでしょう。伝わった雨が軒下に溜まり、家の細部が劣化し、その結果、雨漏り被害も多発してしまうのです。軒の出は少なくとも30cm~45cm以上は出したいものです。
リビングとベランダの段差の取り方に問題があるせいで、雨漏りが発生するケースは大変多いです。確かに、ベランダに出る際に、段差はあまりない方が出やすいのですが、10cm以下の段差の場合、大量の降水をベランダで受け止めきることができずに、居室サッシの下端から室内へと水が侵入してきてしまいます。そのベランダが2階にあった場合、室内に浸水してきた雨水は2階と1階の間にある壁に流れ込み、雨漏りが発生してしまうのです。